ご無沙汰しています。
もはやいつから記事を書いてないことやら・・・。弊社はなんとか仕事していました。
被災地の復興や東京オリンピックの影響で建築業界は忙しいはずなのですが、地方はなかなかその恩恵を感じることはできないのが現状です。なので、佐渡は(というか新潟県全般)いまいちパッとしません。
 そんな所でも、なんとか生き残って仕事はしていましたがやはり苦しいですねー。
地方の方にもなにか明るい話題が欲しいものですね。

 というわけで、今回の記事は明るすぎて困っているというご相談です。
トップライトという言葉はご存知でしょうか?天井部分に明り取りのサッシがありそこから明かりを取る方法です。一般の壁についている窓よりもよりたくさんの光を取り入れることができます。
 ちょっと専門的な話になりますが、建築基準法でも採光面積を考える際、トップライトは有利に働きます。
 一見いいことばかりのように思いますが、当然デメリットもあります。日差しが強く暑いんです。
当然それを和らげる措置はしてあるのですが、それだけでは足りないけどどうしよう?という相談でした。
 解決案としてこちらの提案としては、トップライトにロールスクリーンをつけるというものでした。ロールスクリーンにも天窓タイプがあるのですが、こちらの寸法はタチカワブラインドさんのもので2mが限界でした。当然複数台つければいいのですが、使い勝手が悪いですね。開閉できるようにしたいというのが今回のご希望でした。
 もう一つの方法としてカーテンです。当然そんなカーテン作ったことがありませんので試行錯誤したというのが今回のカーテンです。まず施工前の写真です。
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 これがトップライトですが、格子状のものがあるのがおわかりでしょうか?これである程度の明かりを和らげる効果がありますが、熱は取り除けません。当然真夏になればこの真下はかなり高温になります。
 


ここになんとかしてカーテンをつけてしまおうというものです。
で、考えて、カーテンを発注しました。縫製屋さんにもどうやったらいいか何回も聞かれなんとか形になりました。
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これがそのカーテンです。
ところどころ袋状になっていてそこにロールスクリーンに使われているウエイトバーを仕込むようにしました。これはそのバーを取り付けしているところです。


これを、レールにかけられるように細工します。
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このように、ウエイトバーの端にヒートン金具を取付ます。あとはS字フックでカーテンのランナーに引っ掛けました。当然下に荷重がかかるのでこの細工で外れる心配はありません。



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全部つけるとこのような感じになります。我ながらいい感じに収まっています。




これだとカーテン開けたときにだらーっと広がってしまうんじゃない?という心配もありましたので、トーソーさんのレールにそれを解決するパーツがあります。
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先頭のマグネットランナーをこれまたマグネットの力で止めておくパーツがあるんですね。これで開けたときもスッキリとまとまります。

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はい、取付完了です。
プラスッチックのルーバーは紫外線で劣化していたのですべて外しました。
これが開けた状態です。

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こちらがカーテンを閉めた状態です。
ウェーブもきれいに出ていますね。



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どうでしょうか?これでかなり光は軽減できるのではないでしょうか?

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カーテンの開閉部分はこのようになっています。
真ん中くらいにプルハンドルがついているのがわかるでしょうか?
ここに棒を引っ掛けて開閉します。




いかがでしたでしょうか?実際はカーテン発注の際細かい図面を書いて発注しました。
トップライトの寸歩に合わせた完全オーダーメイドのカーテンですが実は当初のロールスクリーンよりも安く仕上げることができました。
トップライトでお悩みの方に少しでも参考になれば幸いです。